徒然メモ

日々のぼんやりした考えをそのまま書き綴ります。

「成功のためには社外の人とも交流する」の原因と結果の混同

「私/ある人が成功したのは社外の人と交流したおかげです」と言ったとき、私たちは「社外の人との交流による成功」と「人との交流の得意さによる成功」という原因と結果を混同している気がします。 感覚的には「交流が得意で社外との交流により成功した人」…

統計学の範囲と区間(値と値域)

統計学には範囲と区間という言葉があります。使い分けを考えはじめたら何となく区別できたので、分かったことを記録します。 「範囲」は基本的に値です。範囲 (Range)は標本の最小値と最大値の差で、四分位範囲(Interquartile range、IQR)、十分位範囲(Int…

様々な区間推定:信頼区間、信用区間ほか

区間推定には信頼区間の他にも信用区間があるそうです。また、あまり使われない方法として尤度に基づく方法、基準推論、許容区間、予測区間、ファジィ理論があるそうです。区間推定=信頼区間という認識が誤りだと分かりました。 情報源はWikipedia英語版で…

首相の外見と手腕や結果の相関は?

石破政権が誕生して、大衆紙がそのファッションに対する批判を繰り返しています。これについて以下の点が気になっています。 首相の手腕や結果とファッションの「ウケ」には相関があるのでしょうか? 相関がない場合、大衆紙は科学的であることを求められな…

和製英語「プロパー社員」への違和感

新卒採用と中途採用の社員を「プロパー社員」と「中途社員」と呼び分ける記事を見かけました。調べてみると「プロパー社員」は新卒採用された社員を指す和製英語だそうです。「proper」という言葉には「正しい」「本来の」という意味があるので、対比で使う…

生理休暇は「女性」に与えられるのか?

生理休暇は性別変更による女性(元身体的男性)には与えられて、男性には与えられないのでしょうか。 生理休暇を請求できる集団は労働基準法第68条で「女性」と明記されており、この女性はおそらく戸籍上の女性です。「生理日の就業が著しく困難な女性」の定…

「国も勧めているジェネリック医薬品です」

その表現は詭弁だと思いました。 薬局で処方箋を出したら薬剤師さんに「国も勧めているジェネリック医薬品です」と言われました。薬局の収入に関わる制度として国がジェネリック医薬品を勧めていることは正しいのですが、当時は小林化工の水虫治療薬睡眠薬混…

ただ生きているだけできれいな骨ができていた。

自分の腰部レントゲン写真の美しさに感動しました。 初めて腰のレントゲン写真を撮って、お医者さんが説明用にディスプレイに映してくれました。透明感のある骨、それにうっすらと筋肉が映り、所々にくたびれた様子もしっかり見えていました。ただ生きてきた…

「清貧」と「清富」の辞書掲載非対称

「清貧」の表記は対語のある一語の組からなりますが、その他の組み合わせは見かけません。清の対義語として汚を選んだとき、次の表記の組が考えられます。 表記 貧 富 清 清貧◯ 清富✕ 汚 汚貧✕ 汚富✕ ◯✕はgoo辞書掲載の有無 清も貧も類語が多数あるので異な…

比例尺度は比を距離の比とみなせる。

比例尺度と間隔尺度の違いは0が特別扱いされる最大値or最小値か否かだけです。分かりにくい概念ですが、「任意の比が範囲の特別な最大or最小値0からの距離の比とみなせる」と言い換えて腑に落ちました。 「200は100の2倍」はと表されます。変形するとなので…

セルシウス度が比例尺度でないのは負を含むから。

単位 間隔尺度 比例尺度 0に距離基準の意味 セルシウス度 ○ × ない 絶対温度 × ○ ある セルシウス度は間隔尺度で絶対温度は比例尺度、この使い分けで混乱していたのですが、比例尺度の定義とセルシウス度の範囲を考えたら腑に落ちました。 比例尺度の定義は…

統計メモ 平均・分散関係の統計量

素人による統計量のメモです。以下では標本は数値で表されるものとします。 標本平均。 標本の総和を標本サイズで割った数。 統計学的に特殊な性質(不偏性、一致性)を持つため、パラメトリック検定でよく使われる。 標本の平均。 平均という表現には違和感…

「看護婦と看護師」「王女と王子」の表記と意味の性非対称

言葉 表記の性 意味の性 看護師 無性 無性 看護婦 女性 女性 看護夫 男性 − 王子 無性 男性 王女 女性 女性 王男 男性 − 「王女」という言葉を欧米ニュースの日本版記事で見かけて「看護師」と「看護婦」を思い出しました。結論、表記や意味に性別を含む言葉…

結論はじまりの文章は古典論理学的に推論を遡って批評できる。

「◯◯は□□である。」「なぜなら〜」という結論からはじまる文章があったとき、結論も理由も正しいと誤解することがあります。ただし、古典論理学の立場では理由の真偽や推論の妥当性から連鎖的に結論が真偽不明となる場合もあります*1。 結論から書かれた文章…

「できる」の品詞考察

日常的な表現「できる」を品詞分解しようとしたら混乱しました。結論、カ行上一段活用動詞です。 「できる」の単語分解は次の2通り考えられます。 でき/る できる 前者の「る」は古文では助動詞ですが、現代文の「る」は活用されず助動詞ではありません。可…

単語の分類(学校文法)

学習指導要領または解説(最新または一つ前)に記載された単語の分類は以下の通りです。 自立語、付属語 活用 品詞 連体詞、副詞、形容動詞、助詞、助動詞、名詞、接続詞、動詞、形容詞、感動詞 品詞を定めれば活用と自立語または付属語が定まりますが、活用…

日本語品詞体系の分類

日本語の品詞体系を調べた結果、いくつかの体系があることが分かりました。国文法、学校で教わる文法(学校文法)、辞書で使われる文法(辞書文法)、日本語教育で使われる文法(日本語教育文法)に大別されるようです。 国文法はさらに四大文法と呼ばれる山…

日本語文法の定義が見つけられなかった。

日本語の表現を考察しようとしたとき、日本語(現代文)の品詞の定義を知らないことに気付きました。高校の英語や古文では教科書や参考書で品詞の分類を習いましたが、現代文では習った記憶がありません。 科学的な議論では定義が必須です。「見られる」と「…