各制度自体の評価は別として、マイナンバーに準じた個人識別番号が普及すれば夫婦別姓は不要になると思います。名字が重要になるのは行政とのやり取りです。日常生活や社内完結する書類では本人が一貫して同定できればあまり問題はないと思います。マイナンバー類は個人に名前以外のキーを与えるので、理論的にはマイナンバー類が設定された時点で名前が不要です。
ただし名前を完全にマイナンバー類に置き換えるにも障壁があります。マイナンバー類を設定されていない方々、例えば日本国籍を持たない帰省者や旅行者には名前が必要です。また、マイナンバー類を忘れた場合の本人確認として名前は他の情報と合わせて使われています。後者は生体認証の組み合わせで置き換えるにしても、前者は様々な場合が想定されて対応が煩雑です。
色々と論点はありますが、少なくとも会社などにおける夫婦別姓の問題は名前からマイナンバー類や代理キーへの置き換えで対処可能ではないかと思います。極論、社員番号で呼び合えば名前自体不要です。
突き詰めれば男女不平等の最大の解決策は人類または文明の滅亡だろうなと思います。次点で性別あるいは名字の概念の消失です。